私は子供のころの記憶で今も忘れられない出来事があります。
6歳くらいの時、買い物の帰りで母とバスに乗っていました。
その日は大雨でした。
でも母と買い物ができて私はご機嫌でした。
その時、私の斜め前に座っている女の人が目に入りました。
その人はうつむいて泣いているように見えました。
私はショックを受けました。
「私はあの女の人の気持ちが分からない。
なぜ泣いているんだろう・・
なぜあの人の気持ちがわからないんだろう・・」
ご機嫌な気持ちは飛んで行ってしまいました。
感受性が強すぎたのかもしれません。
大人になって、いろいろ学んで他人と自分の境界線が
わかるようになったけれど、
今もその子供の頃の自分を思い出します。
子供の頃は色々なことが疑問で
誰に聞いたらいいのか分からず、自分に聞いていました。
問いかけることで答えがでたことと
出ていない事があるけれど、
そのことがいろいろなきっかけや
出会いを与えてくれているような気がします。